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新築の住宅窓はシャッターなしだと後悔する?つけるメリットとデメリット

タイル張りの注文住宅

注文住宅で新築する際には、様々なことを自分たちで選択して決めることができるというのが良い点であり、醍醐味でもありますね。

一方で、「これは必要かな?」と迷ってしまうことも多々あります。

その中でも意外と多いのが、「新築の窓にシャッターは必要か」という疑問です。

実際に最近では新築でシャッターなしの住宅も増えています。

しかしシャッターなしにしてしまうと、後で後悔しないかな?と心配になる方も多いでしょう。

そこで今回のコラムでは、「新築時にシャッターなしの窓にすると後悔するのか?」をテーマに、窓にシャッターを付けるメリットとデメリット、そして実際に、シャッターなしにした場合に後悔した点としてよく聞かれる声をご紹介したいと思います。

これから注文住宅をお考えの方はぜひ、ご参考下さいね。

 

新築時に窓にシャッターをつけておくメリットとは

ブルーとブラウンのキューブ型の家

まずは住宅の新築時に窓にシャッターをつけておくメリットをお伝えしておきます。

実は窓のシャッターは、取り付けに必要なスペースが確保できれば後付けすることも可能です。

しかし新築時にあわせてつけておけば窓枠や家のデザインにあった物が選べるため、より見栄えよくつけることができるというメリットがあります。

施行も他の工事と同時に行えるため、後からまた工事をするという二度手間にもなりません。

 

窓にシャッターをつけるメリット

カリフォルニアハウスの庭でもシャッターを取り付け

では一般的に、窓にシャッターをつけることによって得られるメリットをご紹介していきます。

 

台風などの悪天候時に窓や家を守る

まず窓にシャッターをつけるメリットで一番に挙げられるのが、台風時の暴風雨や豪雨時の殴りつけるような雨から窓を守ってくれる点です。

台風の時には強風にあおられた飛散物が外から飛んで来る可能性があります。

また、強い雨が窓に降りつけると、窓ガラスが非常に汚れます。

シャッターを下ろしておけば、このような台風や豪雨などの暴風雨から窓や家を守ってくれます。

 

日差しを調節できる

窓にシャッターをつけておくことで、真夏の眩しすぎる太陽や西日など取り込みたくない日差しをカーテンよりも効果的に調節することができます。

窓と道路の位置関係によって外から入り込む街頭の明るさ、車のヘッドライトの明るさなどが気になる場合も、シャッターで遮断することも可能です。

 

断熱性が高くなる

シャッターがあることによって、断熱性が高くなるというメリットもあります。

実は外気の熱や冷気が一番室内に伝える場所は窓といわれています。

そこで真夏の暑い日にシャッターを閉めることで、室外からの熱が入り込むことを防ぎ断熱性を高くすることができます。

逆に冬の寒い日には昼間に日光の熱を取り込み、夜間シャッターを閉めることで冷気が入り込むことや室内の熱を外へ放出することを防ぐことができ、室内温度をより快適に保つことができます。

シャッターなしの場合と比較すると、エアコン稼働時に窓のシャッターを閉めれば冷暖房の効率が高くなり省エネにもつながります。

 

防犯性が高くなる

窓にシャッターをつけておくことで、防犯性も高めることができます。

特に1階リビングなどにある掃き出し窓は空き巣などの侵入口にされやすいため、シャッターを閉めることによって外部からの侵入を防げます。

また、シャッターが設置してあることで「防犯リテラシーの高い侵入しにくい家」とみなされ、心理的な面でも防犯につなげることが可能です。

 

防音性が高くなる

一般的に、窓にシャッターを設置すると「30db」の騒音の低減が期待できると言われています。

外部の工事による騒音や自動車・電車等の騒音が気になる場合はもちろん、室内で楽器を演奏したい場合や赤ちゃんの泣き声が気になる時などでも、シャッターを閉めることで気兼ねなく過ごすことができますね。

シャッターの種類によっては、特に防音効果を高めたものもあります。

 

防火性が高くなる

火災による延焼の原因の多くは、高温で割れた窓ガラスから火が入り燃え移ることで発生します。

近隣で火災が起きた場合にも、シャッターを閉めることで自宅に火が燃え移るリスクを低くすることができるのもメリットのひとつです。

また、家を建てる地域が「防火地域」に指定されている場合は、窓にはシャッターや雨戸の設置もしくは熱によって割れにくい網入りの窓ガラスの使用のいずれかをしなければなりません。

防火地域とは、都市計画法第9条によって「防火地域または準防火地域は、市街地における火災の危険を防除するため定める地域とする」と定められている地域のことで、特に住宅密集地や幹線道路沿いなどが該当するケースが多いです。

新築予定地が防火地域ではなくても、窓にシャッターをつけることで防火性が高くなることは覚えておくと良いでしょう。

 

シャッター付きの窓を施した実際の施工例1

シャッター付きの窓を施した実際の施工例2

 

窓にシャッターをつけるデメリット

デメリット

一方で、窓にシャッターをつけることによって発生するデメリットもあります。

 

初期費用がかかる

新築時にシャッターなしとした場合と比較すると、やはりシャッターを取り付けることで費用が発生します。

特にシャッターを手動式ではなく「自動式」にした場合は、費用が高くなってしまいます。

複数の窓にシャッターを取りつける場合も費用が高くなります。

費用を抑えながらシャッターをつけたい場合は手動式を選択したり、掃き出し窓のみにするなどのように設置個所を限定する方法もあります。

 

窓のデザインが限られる

シャッターが付けられる窓はある程度種類が限定されるため、全ての窓にシャッターをつけようとすると窓のデザインが限られてしまうというデメリットがあります。

また、シャッターを取り付けるとシャッターボックスを窓の上部に取り付けることになります。

スッキリとした窓デザインや、南仏風の愛らしいデザインが好みの場合は、少しイメージと異なるかもしれません。

取り付けた際に見た目で後悔を少なくするためには、シャッターボックスのカラーを外壁とあわせたり、必要な個所を絞ったり、窓枠自体のカラーを考える際にシャッターボックスのことも考慮して決める方法などがあります。

 

開閉が面倒な場合がある

先でも少し触れましたが、窓のシャッターには「手動式」と「自動式」があります。

特に手動式の場合、開閉を都度自身の手で行わなければならないため、そのうち面倒になって開けっ放し、といったケースも多々あります。

あらかじめ毎日開け閉めしたいのか、台風や雨の時のみ開閉するのか、開閉の作業はあまり苦にならなそうか、などを検討しておくとよいでしょう。

 

壊れたら修理しなければならない

窓にシャッターをつけた場合、いつかは壊れたり故障する可能性も当然出てきます。

特に電動式の場合は故障時の修理費用が高くなりがちといったデメリットもあります。

また、閉めた状態から壊れて開けられなくなった場合、修理が終わるまでその部屋に日が当たらない、といった事態も考えられます。

台風などで物がぶつかってシャッター自体が曲がった、といった場合は仕方がありませんが、普段から定期的にレールの掃除やお手入れなどのメンテナンスをしておくことが大切です。

 

<参考コラム>注文住宅の窓・便利でおしゃれな種類や良い点・ポイントについて

 

新築の窓にシャッターなしだと後悔する点とは

掃き出し窓のシャッター

ここまで窓シャッターをつけた場合のメリットとデメリットをお伝えしてきました。

では実際に、「新築の時に窓をつけておけばよかった」と後悔したケースをご紹介します。

 

台風の時

やはり一番多いのが、「台風の時に怖い」といった声です。

掃き出し窓や大きめの腰高窓などを設置している場合、暴風雨による音も大きいですし、外から何か飛んできてガラスが割れないだろうか?と不安になるケースが多いようです。

特に夜間は不安で眠れないといった状況にもなりやすいため、台風の時期になって初めてシャッターなしにしなければよかったと後悔する声が聞かれます。

 

防犯上危険を感じたとき

意外と多いのが、「防犯上の危険を感じたとき」につけておけばよかったと後悔するという声です。

特に1階の掃き出し窓は、つけておけばばよかったという後悔ポイントによく挙げられる箇所です。

たとえば近所に泥棒が入ったとか、不審者がいたという情報があったときに、やはり侵入口となりやすい場所はシャッターの必要性を感じることが多いようです。

 

まとめ

窓のシャッター

窓にシャッターをつけることで、利便性だけでなく防犯や防災の観点でもメリットが多いことがわかりました。

反対に、デザインやコスト面からデメリットとなる点も多々あります。

最近ではシャッターをつけない住宅もとても多く、必須かどうかはやはり住む人の考え次第となっています。

ガラスの性能も向上しているので、デザインを重視してシャッターをつけずにガラスをより強固なものにする、といった選択肢もありますね。

メリット、デメリットをよく把握して、必要であれば新築時につけておくとコスト面でもデザイン面でも後悔が少なく納得のいく窓に仕上がるのではないでしょうか。

 

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監修者情報

(株)君津住宅 編集チーム

(株)君津住宅 編集チーム

【許可・登録】
建設業許可 千葉県知事(般-2)第34254号
宅地建物取引業免許 千葉県知事(8)第11486号

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