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屋根の形でイメージが変わる!種類ごとの特徴とメリットデメリットをご紹介
新築など家を建てるときに意外と見落としがちなのが屋根の形です。
ひと口に屋根といっても、その形の種類は多岐にわたります。
今回は一般的な住宅に用いられる屋根の形の種類と特徴をご紹介するとともに、おすすめの屋根の形についてもお伝えしたいと思います。
屋根の形ごとのメリットやデメリットを知りたい方や、どんな屋根にするか迷われている方はぜひご参考下さい。
Contents
屋根の形の種類は12種類もある!
屋根の形には次のような12種類があります。
- 切妻屋根(きりづまやね)
- 寄棟屋根(よせむねやね)
- 方形屋根(ほうぎょうやね)
- 片流れ屋根(かたながれやね)
- 陸屋根(りくやね・ろくやね)
- 入母屋屋根(いりおもややね)
- はかま腰屋根(はかまごしやね)
- 差し掛け屋根(招き屋根)(さしかけやね・まねきやね)
- 半切妻屋根(はかま腰屋根)(はんきりづまやね・はかまごしやね)
- 越屋根(こしやね)
- 鋸屋根(のこぎりやね)
- バタフライ屋根
一般住宅に用いられる屋根の形は主に5種類
このように屋根の形にはたくさんの種類がありますが、一般的な住宅では切妻屋根、寄棟屋根、方形屋根、片流れ屋根、陸屋根の5種類の屋根の形が主に用いられることが多いです。
ではそれぞれの特徴をみてみましょう。
切妻屋根
切妻屋根は、屋根の棟(屋根の頂上にある水平な部位)から屋根の2つの面が、地上に向かってそれぞれ斜めに乗せられたような形の屋根です。
開いた本を逆にかぶせたような形状、とも表されます。
最も一般的な屋根の形で、私たちが家の絵を描く時にイメージするような馴染みのある屋根です。
【メリット】
構造がシンプルなため雨漏りのリスクが低く、雨樋の設置個所も少なく施工も比較的容易なため、費用も抑えられるというメリットがあります。
屋根裏スペースを広くとれるので換気性にも優れています。
和風の住宅にも洋風の住宅にもマッチするオールマイティといえるデザインで、傾斜面が大きくフラットで太陽光パネルの設置もしやすいため、太陽光発電にも向いている屋根の形です。
【デメリット】
妻側(屋根勾配を横から見て山の形のように三角形になっている側)が紫外線や風雨によって劣化しやすい点は、切妻屋根のデメリットです。
寄棟屋根
寄棟屋根は、屋根の棟から地上に向かって四方向に傾斜する面のある形の屋根です。
切妻屋根と同様に多くの一般住宅で古くから用いられており、寺院等でもよく見る屋根の形です。
【メリット】
4面に屋根があることによって安定感があるため耐風性に優れており、雨や雪も分散して流すことができます。
切妻屋根のデメリットである妻側の弱点もカバーして、各方位の外壁を紫外線や風雨から守れるため耐久性にも優れています。
寄棟屋根も和風・洋風両方の住宅に合う形の屋根で、その安定感から落ち着きのある雰囲気を出すことができます。
【デメリット】
棟が最低でも5カ所と多くなるため、雨漏りのリスクがやや高くなる点はデメリットといえます。
また、屋根面が増えるため材料費・施工費などのコスト面でもやや高くなります。
屋根裏スペースは比較的狭いため換気性の面ではやや劣り、形状的に太陽光パネルの設置は数が限られてしまうのもデメリットのひとつです。
方形屋根
方形屋根は、ピラミッド型(四角すい)の形をした屋根です。
屋根の頂点から同じ傾斜の角度で屋根面が4面あります。
寄棟屋根に形が似ていますが、寄棟屋根には大棟と呼ばれる直線状の棟がありますが、方形屋根にはありません。
【メリット】
寄棟屋根と同じように屋根面が4面あるため安定感があり、雨や雪も4方向に分散して流すことができます。
耐風性にも優れており、各方位の外壁を風雨から守ります。
また、寄棟屋根と比較すると棟が少ないため雨漏りリスクが低くなります。
【デメリット】
方形屋根は、下の建物が正方形か正方形にほど近い設計でなければ設置することができないというデメリットがあります。
また、ピラミッド型なので全部の屋根面が三角形となっているため、太陽光パネルの設置にはあまり向いていません。
片流れ屋根
片流れ屋根は、一方へ向けて斜めに流れている屋根面の一面だけで構成されいる形の屋根です。
そのスマートなデザインから、切妻屋根や寄棟屋根に次いで近年人気が高い屋根の形です。
【メリット】
一面で構成される片流れ屋根は、屋根面の広さが大きいため太陽光パネルの設置にとても適しています。
スタイリッシュな形状はデザイン性に優れ、かつ省スペースなので住宅密集地にも適しています。
屋根裏スペースを広くとりやすいため空間を有効活用することができ、屋根面が1面だけとシンプルなので工事費用が抑えられるのもメリットです。
【デメリット】
片流れ屋根は構造上、雨漏り対策をしっかりとしておく必要があります。
片流れ屋根の雨漏りの原因となりがちな棟(頂上部)と破風板の間の雨水対策や、雨水を屋根、庇、雨樋、地面、排水路と上手く誘導する雨仕舞いをきちんとしておくとよいでしょう。
傾斜の角度によっては、豪雨や豪雪の際に雨樋の破損リスクも高くなります。
また、屋根によって外壁が守られる箇所が少ないため、外壁の劣化スピードが比較的早いのもデメリットといえます。
陸屋根
陸屋根は、屋根勾配(傾き)のない平面状のフラットな形の屋根のことをいい、「平屋根」「フラット屋根」と呼ばれることもあります。
とはいえ排水のためにわずかに傾斜はつけられており、屋根の表面には雨漏り防止のため防水工事が施されているのが一般的です。
マンションやビルなどをはじめ、一般住宅でも広く取り入られています。
【メリット】
陸屋根の一番のメリットは、フラットな形なので屋上として有効活用することができる点です。
洗濯物を干す場所だけでなく、ルーフバルコニーとしてガーデニングやバーベキューを楽しむ庭として使用することもできます。
屋上なので出入りや確認もしやすいため、屋根のメンテナンスがしやすいのもメリットのひとつです。
また、シンプルでモダンな印象の住宅になるのも陸屋根の魅力です。
【デメリット】
排水勾配はつけられているものの、ほぼ勾配がない形のため水はけが悪いのが一番のデメリットです。
したがって雨漏りリスクもやや高くなり、雨漏りを防ぐための防水加工や定期的なメンテナンスが必要となります。
屋根と居室の天井との間に空間が少ないため、断熱性に劣るのもデメリットのひとつです。
また、ソーラーパネルを設置する際には勾配がないのでパネルに傾斜をつけるための架台を必要とします。
屋根の形はどれがおすすめなの?
初期費用を抑えられる屋根の形
初期費用が最も抑えられる屋根の形は、切妻屋根です。
屋根だけのコストで見ると、片流れ屋根は構造がシンプルなうえ屋根面や雨樋など必要とする部材の量も少ないため、最も初期費用はかかりません。
ただし外壁の面積が大きくなるため、トータルで考えた場合、切妻屋根の家よりもコストがかかるケースが多いです。
切妻屋根はランニングコストも比較的かからないので、コストパフォーマンスがよい屋根の形と言えるでしょう。
雨漏りしにくい屋根の形
5種類の中で一番雨漏りしにくい屋根は、切妻屋根です。
次いで片流れ屋根、方形屋根、寄棟屋根の順に雨漏りリスクが低いです。
ちなみに片流れ屋根は大きな屋根面からの雨漏りリスクは低いですが、屋根の頂上部にある棟と「破風板」の境目から伝い水による雨漏りが発生しやすいため、この部分の雨水対策や雨水をうまく誘導するための雨仕舞をしっかりと行っておくとよりよいでしょう。
外壁が傷みにくい屋根の形
風雨や紫外線から外壁を守るという観点では、寄棟屋根と方形屋根がおすすめです。
軒の大きさによって多少変わりますが、四方に屋根面があるため全ての外壁をくまなく守ってくれます。
次いで切妻屋根、片流れ屋根となっています。
太陽光パネルに向いている屋根の形
屋根の方角にもよりますが、最も太陽光パネルの設置に向いているのは片流れ屋根です。
大きな屋根面はやはり太陽光パネルにうってつけといえます。
ただし北向きの片流れ屋根では設置が難しいので注意が必要です。
次いで陸屋根、切妻屋根となっています。
陸屋根では屋根の方角という概念がなく南向きに架台を設置できるというメリットがあります。
一方で架台の強風対策を確実に行っておく必要があり、建物によっては架台を含めた重量に耐えられない場合もあるため、積載量に制限がかかるケースもあります。
住宅のデザインと屋根の形
片流れ屋根や陸屋根は、住宅をよりスタイリッシュに見せてくれます。
デザイナーズ住宅やシンプルモダン、和モダンの住宅にもとても合うでしょう。
切妻屋根や寄棟屋根、方形屋根はどんなテイストのデザインにも合わせやすい屋根の形です。
寄棟屋根や方形屋根は、住宅に重厚感や安定感、高級感を出したい場合に有効でに働きます。
和モダンや和風の住宅、シンプルモダンにとてもよく合います。
その一方でレンガ調の洋風な住宅にも合います。
切妻屋根はオールマイティな屋根といえるでしょう。
和モダンや和風の住宅、シンプルモダンな住宅にはもちろん、南仏風の住宅や西海岸風のアメリカンな住宅にもよく合います。
まとめ
住宅に欠かせない屋根。
その種類や形によって、機能面やコスト面はもちろん、デザインにも大きく関わってきます。
もし屋根の形をどれにするか迷っている場合は、コスト、機能、デザインで優先順位を明確にし、それぞれのメリットとデメリットやデザイン性を考慮して一番理想に近い屋根にするとよいでしょう。
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