NEW
注文住宅
間取り
家事動線のよい間取りのポイントとは|30坪前後の実例もまじえてご紹介
注文住宅では、間取りを自由に決められるというメリットがあります。
間取りを決める際は家族構成などさまざまな側面から考えますが、その中でも人気が高まっているのが「家事動線のよい間取り」です。
家事動線のよい間取りにしておくと毎日の家事がぐっと効率的になるので、忙しい労働世代や子育て世代にとっては嬉しいですよね。
そこで今回の記事では家事動線の良い間取りにするためのポイントをご紹介するとともに、30坪前後で家事動線のよい間取りの実例をご紹介したいと思います。
これから注文住宅をお考えの方はぜひ、ご一読くださいね。
Contents
家の間取りにはさまざまな「動線」が関わっている
「動線」とは、人や物が移動する際の経路のことです。
一般的に建物や都市構造において、日常生活の中で人が動く時に自然に通る経路を“線”としてあらわしたものを指します。
そして私たちの家づくりに関わる動線は、朝起きてから夜寝るまでに生活上で自然に動いて通る線である「生活動線」といわれており、生活動線は「家事動線」「衛生動線」「通勤動線」「来客動線」の4つに大きく分けられています。
生活動線: 「生活を営む上で人が自然に通る経路全般」 | |
衛生動線 | サニタリースペースへの経路 |
通勤動線 | 起きてから学校や仕事へ行くまでの経路 |
来客動線 | 来客者が移動する経路 |
家事動線 | 家事をするときに移動する経路 |
この中でも特に生活の利便性や効率化に影響があると言われているのが、「家事動線」です。
家事動線のよい間取りのポイントは収納・移動距離・回遊性
家事動線のよい間取りにするためには、次のポイントを意識して間取りを考える必要があります。
- 収納
- 移動距離
- 回遊性
家事にはさまざまありますが、メインとなる料理・洗濯・掃除の3つを中心に、収納や移動距離、回遊性を考えた間取りにすることで家事動線がぐっと良くなります。
収納
家事動線の面以外でも、マイホームにはたくさんの収納を設けたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。
家事動線の良い間取りにするには、ただ単に収納を増やすだけでなく、収納を設ける「場所」もポイントになります。
料理と収納の関係
料理を効率的に進めるための収納には、吊り棚の有無やカップボードの容量なども設備面も関係しますが、間取りでポイントとなるのがパントリーです。
最近はキッチン収納とあわせて、食料品やペーパー類のストックを入れておくためのパントリーを取り入れるケースが増えています。
しかしせっかくパントリーを設けても、使い勝手の悪い場所だと効果は半減です。
食品がメインで普段から火アック的使う頻度の高い物を収納する予定であればキッチンのすぐそばに、非常食品や使用頻度の低い物、その他のストックも入れたいならキッチンからドアを経なくても行ける場所に配置するとよいでしょう。
<参考コラム>使いやすいパントリーの広さとは?タイプ別に使いやすい広さと間取りのコツをご紹介!
洗濯と収納の関係
意外と見落としがちなのが、洗濯にまつわる収納です。
洗濯機は洗面室に設置されることがほとんどです。
したがって洗面室には洗濯用品、タオル類、パジャマや着替え類などを入れることができる収納はある程度確保しておきたいところです。
また、自分たちが洗濯をするのは朝か夜か、洗濯は外干しか部屋干しかも考慮しましょう。
浴室乾燥やドラム式洗濯機等で乾燥まで一気に行うなら、近くにファミリークローゼットがあると便利ですね。
場合によってはランドリールームを設けると、洗濯から収納、アイロンがけまで行えます。
<参考コラム>注文住宅で感じやすい後悔ポイント7選│対策も提案します
掃除と収納の関係
掃除グッズの収納も考えておきたいところです。
掃除機やモップ、雑巾や洗剤などのお掃除グッズは、使いたい時に取り出しが面倒ではない場所に収納を設けるとよいでしょう。
近頃はお掃除ロボットやスティック式クリーナーが増えているので、コンセントの場所も考慮しておきたいですね。
<参考コラム>新築玄関の収納間取りアイデア集|千葉県の注文住宅実例
移動距離
家事動線のよさは、移動距離の短さといっても過言ではありません。
移動距離が長いとイライラしやすい家事として、
・洗濯から干す場所までの移動
・料理しながら洗濯をするときの移動
・ごみを捨てるときの移動
・水回りの掃除をする時の移動
・買い物後に冷蔵庫やパントリーへ収納するまでの移動
等が挙げられます。
普段家事をされたことがある方なら実感されていると思いますが、家事は「料理だけ」「洗濯だけ」というよりも、同時進行で行うケースが圧倒的に多いものです。
洗濯物を回しながらお弁当作り、なんていう方は多いのではないでしょうか。
したがって、水回りを集約してキッチンと洗濯場所の移動距離を短くするだけでも、家事が随分楽になります。
キッチンと洗濯場所だけでなく水回り全体が集約されていると、キッチンからお風呂、洗面、トイレと掃除も一気にできるというメリットもあります。
また、ゴミを捨てるときの移動距離も考えておくと後々便利です。
たとえば生ゴミなどのゴミ箱を家の外へ設置するのかどうか、資源ごみはどこへまとめておくのか、ゴミ収集場への出入りはどこが近いかなども考慮しておくと、毎回ゴミ捨ての時に生ごみをもって長距離移動…なんていうことも避けられます。
買い物後の移動距離対策としては、勝手口の設置や玄関との位置関係を考えておくとよいでしょう。
最近では玄関からキッチンまでウォークスルータイプにするケースも増えています。
<参考コラム>【令和版】ママに人気の間取りアイデア集|千葉の家事ラク注文住宅実例
回遊性
家の中を行き止まることなく、くるりと回れる動線がある間取りを「回遊性のある間取り」といいます。
回遊性があることで上記のような移動距離を短くすることができ、家事動線もぐっとよくなります。
全てのスペースをつなげる必要はありませんが、自分達のライフスタイルでどこがつながっていたら便利かを考えておきましょう。
たとえば、洗面室・キッチン・玄関廊下で行き来できるように回遊性を持たせるとします。
そうすることで、先ほどのように洗濯をしながら料理をする際にもサッと移動することが可能なだけでなく、玄関から入ってそのまま洗面室へいけるため、すぐに手洗いや汚れた服を洗濯コーナーへまわすことが可能になります。
では30坪前後の建物を中心に、間取りの実例をまじえながらそれぞれのポイントを見てみましょう。
<参考コラム>30坪の家をおしゃれに魅せる間取りの工夫|千葉の注文住宅実例
【30坪前後】ランドリースペースと大容量収納のある間取り
こちらの間取りでは、次のポイントで家事動線がよくなっています。
①収納の数と場所(シューズインクローゼット、パントリー、廊下収納、大容量WIC)
②2階の日当たりのよいホール部分にランドリースペースを設けている
③大容量のウォークインクローゼットは部屋からも外からも入れ回遊性がよい
④1階の水回りが集約されている
2階のランドリースペースに設置されたホスクリーンは、使用しない時は収納できるので子どもたちのプレイスペースとしても使えます。
大容量のウォークインクローゼットは部屋からも廊下からも入れるので、ファミリークローゼットとしても使いやすいですね。
玄関横に洗面コーナーを設けてあるので帰宅してすぐに手を洗うことができ、来客時でも洗面室まで行ってもらうことなく手を洗っていただけます。
家事動線だけでなく来客動線や衛生動線の面においても、大変便利です。
【30坪前後】サンルームとたくさんの収納がある間取り
こちらの間取りでは、次のポイントで家事動線がよくなっています。
①収納の数と場所(シューズインクローゼット、パントリー、階段横下収納、洗面室収納、大容量WIC)
②2階にサンルームを設けている
③1階の水回りが集約されている
玄関ホールをはいって左側のドアは、階段下も有効活用した大きな収納となっています。
手前左手には、土間収納になっている大容量のシューズインクローゼットもあり、玄関周りだけでもかなりの収納が実現されています。
一見収納場所と分からないドアも素敵ですね。
使い勝手のよい場所にパントリーが設けられています。
ほかにも適切な場所にそれぞれ収納が設けられているので、こちらには料理や食品にまつわる物、ダイニングで使うものなどを収納できますね。
キッチンと横並びのダイニングは、大皿などの料理を運びやすいというメリットがあります。
2階のウォークインクローゼットは集約されているのでファミリークローゼットとしても使え、バルコニーやサンルームから衣類を取り込んで収納するのにも便利です。
2階廊下に設けられた収納には衣類以外のものをしまっておけるので、あるととても使い勝手がよいですね。
【30坪以上】横のライン上に並ぶ回遊性のある間取り
最後は30坪よりも少し大きめの例になりますが、回遊性に優れている間取りをご紹介します。
こちらは1階のみの間取りとなりますが、家事動線を良くしているポイントとして、次の点が考えられます。
①LDK、洗面脱衣室、玄関ホールがつながっている
②収納の数と場所(シューズインクローゼット、パントリー、洗面室収納、玄関ホールクローゼット)
③1階の水回りが集約されている
正面から見たカップボードとパントリーの右側は洗面脱衣室、そして浴室と繋がっており、キッチン・洗面・浴室の水回りの家事動線が一つのライン上に集約されています。
横続きになっているので、料理をしながらの洗濯も楽々です。
洗面室は収納もたっぷりで掃除道具もしまえるので、汚れたりこぼしたりしてもさっとモップがけ出来ますね。
こちらもキッチンとダイニングが横並びなので、料理の提供もスムーズです。
まとめ
今回は家事動線のよ間取りにするためのポイントについて、汎用性の高い30坪前後の実例をまじえながらご紹介しました。
家事動線をよくするには「収納」「移動距離」「回遊性」の3つを意識して間取りを考えるとよいでしょう。
その際はまず自分たちのライフスタイルや習慣がどうであるかをよく把握することをおすすめします。
そしてそれにあった収納の数は場所、自分たちにとって便利な距離感を考えていけば、よりフィットした間取りになるのではないでしょうか。
毎日おこなう家事。
少しでも効率よく済まして、家族との時間やご自身の大切な時間を増やせたらよいですね。
おしゃれで機能的な注文住宅を建てるなら「君津住宅」へ
おしゃれで機能的なマイホームを建てるなら、千葉県のハウスメーカー「君津住宅」にご相談ください。
あらゆるご相談への対応、そしてきめ細かいサービスと幅広いラインナップで、お客様に合った理想の住まいづくりにお応えいたします。
木更津・鎌取の二か所には外観と間取りを体感できるモデルハウスもございますので、ぜひお気軽に活用ください。
住所 : 千葉県千葉市緑区鎌取町54-1他
電話 : 043-291-1500
アクセス : JR「鎌取駅」より徒歩6分
住所 : 千葉県木更津市貝淵3-13-49
電話 : 0438-20-3771
アクセス : JR「木更津」駅より徒歩22分。館山自動車道「木更津南IC」より約6分
オンライン相談もご用意しています。土地探し・資金計画をはじめ、家づくりのどんなこともお気軽にお声かけください。
WEBで家づくりのご相談も承っております。↓